11番グリッドから3位まで追い上げるも
96号車はペナルティで10位、97号車は堅実な走りで9位完走
7月11日(土)・12日(日)、静岡県の富士スピードウェイでGT World Challenge Asia JAPAN CUP 2026第3-4戦が開催されました。開幕戦SUGOでエンジンブローに見舞われた96号車Chevrolet Corvette Z06 GT3.Rは、修復が間に合わず今大会も昨シーズン使用のLEXUS RCF GT3での参戦に。一方、SUGO第2戦のアクシデントでダメージを負った97号車Ferrari 296 GT3は、入念な修復作業を経て万全の状態で富士に臨みました。
96号車 LEXUS RCF GT3──福住選手の猛追で表彰台圏内に迫るも、ピットストップペナルティで一転
96号車は、木曜日のテストから続けてきた「曲がりすぎ」を抑えるセットアップを金曜日中にまとめ上げ、11日土曜日の予選に臨みました。ジェントルマンドライバーの末長一範選手が走るQ1は1分41秒979で8番手、プロフェッショナルドライバーの福住仁嶺選手が走るQ2では一時5番手まで浮上したものの、最終的に6番手でセッションを終えました。
11日(土)午後の決勝レースRd.3は末長選手が8番グリッドからスタート。しかしオープニングラップのコカコーラコーナーで66号車Ferrari 488 GT3 EVOと接触、そのままコースアウトしてリタイアに。このアクシデントにより、Rd.4では5グリッド降格のペナルティが科されることになりました。
12日(日)のRd.4は、この降格により11番グリッドからのスタートに。福住選手はオープニングラップのGRコーナー付近で発生した接触アクシデントによる混乱を巧みにかいくぐり、7番手まで浮上します。その後も目を見張る走りで、わずか5周で5位まで押し上げると、15周目には4番手を走る1号車Ferrari 296 GT3との差を0.6秒まで詰める場面もありました。
ドライバー交代が可能なピットウィンドウオープンはレース開始から25分〜35分の間。福住選手はその終了間際となる19周目にピットイン。交代した末長選手は3番手でコースに復帰します。しかし、ピットストップ時間が規定の90秒に満たず1秒のストップ&ゴーペナルティが科され、再びピットインすることに。この約50秒のロスで11番手まで後退し、最終的に96号車は10番手でチェッカーを受けました。
97号車 Ferrari 296 GT3──予選のつまずきを、決勝の堅実な走りで挽回
97号車は、予選用にフロントを硬めにしたセットアップが裏目に出てしまいました。10日(金)の公式テストでは路面温度が50℃近くまで上昇したものの、11日朝の予選Q1では31℃まで低下。低い路面温度と硬めのフロントとの相性が悪く、クルマは狙いよりも神経質な挙動が出てしまいました。その結果、Q1のベティ・チェン選手、Q2の高木真一選手はともに10番手にとどまりました。
決勝レースRd.3で、10番グリッドからスタートしたベティ選手は着実に周回を重ね、10周目にはトップ2台の接触もあり7番手に浮上します。交代した高木選手も、トップ勢と遜色ないラップタイムを刻みながら26周目に45号車Ferrari 296 GT3 EVOをかわし、6番手でフィニッシュしました。
12日(日)午後のRd.4は、Rd.3で1号車と接触した19号車への5グリッド降格ペナルティもあり、10番グリッドから8番グリッドへ繰り上がってのスタートに。高木選手はオープニングラップの混乱をすり抜けて6番手まで順位を上げると、そのままポジションをキープ。ピットウィンドウ終了間際の19周目にベティ選手にバトンタッチしました。
ベティ選手は前走車のペナルティにより一時5位にポジションアップしますが、その後は徐々に後続車にパスされ、9位まで順位を落としてチェッカーを受けました。それでも、今季からGT3にステップアップしたばかりのベティ選手にとって、大きなミスなく完走したことは、今後のレースに向けて収穫と言えるでしょう。
富士での戦いを振り返って
今大会は、96号車が決勝レースRd.4で一時3位、97号車も5位まで順位を上げる場面がありながら、ペナルティやアクシデントによって最終的にはともに順位を落とす結果となりました。
それでも、11番グリッドから短時間で上位に食い込んだ福住選手の走りや、冷静なレース運びを見せたベティ選手の走りには、今後につながる手応えもあります。次戦の舞台はホームコースの岡山国際サーキットです。地元の声援を力に、リベンジに期待したいと思います。


















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