SUPER GT 2026 第5戦/予選

鈴鹿サーキット

2026.08.22 sat

高木選手がQ1を4番手で通過
決勝は15番グリッドから上位を目指す

8月22日(土)、三重県の鈴鹿サーキットで「2026 AUTOBACS SUPER GT 第5戦 SUZUKA GT 300km RACE」の公式予選が行われました。Q1のステアリングを握った高木真一選手は4番手で通過しましたが、Q2を担当した新田守男選手はセットアップが変更されたクルマへのアジャストにやや苦戦し、96号車K-tunes RCF GT3は15番グリッドから23日(日)の決勝レースに臨みます。

リアタイヤのグリップ不足が露呈した公式練習

チームは今大会、ブリヂストンが鈴鹿向けに投入した新コンパウンドのタイヤを、ソフト1セット、ハード3セットの計4セット持ち込みました。

気温31℃、路面温度39℃という条件のなか、22日午前の公式練習が9時45分に始まりました。

新田守男選手は無線で「クルマのバランスは悪くない」としながらも、1コーナーやヘアピン、シケインなど大きく前荷重がかかる場面でリアのグリップが抜ける傾向があると報告。

続く高木真一選手からも、デグナーカーブのブレーキングでリアのグリップが抜けるとの無線が入りました。

新田選手や高木選手によると、コーナリング時にクルマが前方およびコーナー外側へ傾き、イン側後輪の荷重が抜けることでリアタイヤのグリップが失われる挙動によるものでした。

サスペンションを固め、フロント空力も見直す

一瀬俊浩チーフエンジニアをはじめとするチームは、この挙動を抑えるため、練習走行中にフロント・リアのサスペンションを硬い方向へ変更。フロントはこれ以上硬くできない水準まで詰めていきました。

加えて、フロント先端のチンスポイラーを0.5ミリ下げ、フロントのダウンフォースを高めてコーナーでインへ向きやすくする対策も施しました。

一瀬チーフエンジニアは、「空力は速度の2乗で効くため、平均コーナー速度が富士スピードウェイの130km/hに対し170km/hと高い鈴鹿サーキットでは、低速コーナーを除きフロント空力の変更が効果を発揮するでしょう」と語りました。

高木選手、Q1終盤に4番手につけQ2進出

予選Q1グループAは、15時30分にスタート。路面温度は51℃まで上昇し、ハードめのタイヤでのアタックとなりました。

高木選手は渋滞を避けるためスタートから4分50秒間ピットに留まり、残り5分10秒でピットアウト。クリアラップを狙いながらウォームアップを重ねると、終了間際の3周目に1分58秒279をマークし、4番手に滑り込みQ2進出を決めました。

高木選手はタイムアタック後、無線で「デグナー最初のコーナーでアンダーステア傾向が出ている」とコメントしました。

相性のいいコースで上位への巻き返しを期待

続くQ2は16時23分にスタート。路面温度は48℃まで下がりましたが、新田選手も同じくハードめのタイヤでアタックに臨みました。

Q1同様、開始後2分45秒間ピットで待機し、残り7分15秒でピットアウト。クリアラップがとれるポジションをとりつつ3周目にタイムアタックに入り、1分58秒596を記録。一時9番手につけました。

しかしその後ライバル勢がタイムを更新し、順位は14番手まで後退。4周目はタイム更新ならず、最終順位は15番手に。決勝は15番グリッドからのスタートとなります。

来シーズンからGT300クラスはダンロップタイヤのワンメイクへの移行が決まっており、ブリヂストンタイヤで鈴鹿を走るのは今大会が最後です。

過去にブリヂストンタイヤで2年連続優勝を飾った相性の良いコースだけに、明日は上位への巻き返しを期待したいところです。

Results

2026 AUTOBACS SUPER GT Rd.5 SUZUKA

  • Number
    96
  • Machine
    K-tunes RCF
  • Driver
    新田守男/高木真一

08.022 公式予選Q1 Aグループ 鈴鹿サーキット 天候:晴れ 路面:ドライ

  • Position
    4th
  • Best Time
    1'58.279
  • Tyre
    BS

08.022 公式予選Q2 鈴鹿サーキット 天候:晴れ 路面:ドライ

  • Position
    15th
  • Best Time
    1'58.596
  • Tyre
    BS

Comments

  • Masahiko Kageyama

    Masahiko Kageyama 影山正彦 Team Director

    午前の練習走行での走りやラップタイムを見て、決して悪くない順位でスタートできるだろうと考えていました。欲を言えばシングルグリッド(9位以内)を期待していましたが、結果は15番グリッドとなりました。それでもブリヂストンタイヤへの信頼は高く、決勝のロングランにも期待できます。ポイント獲得を確実にしつつ、トップ5の背中を捉えられるところまで追い上げていきたいと考えています。

  • Morio Nitta

    Morio Nitta 新田守男 Driver

    持ち込んだセットアップはクルマの挙動が大きく、コーナーでリアのグリップが不足していたので、練習走行では前後のスプリングレートを上げる方向で調整を重ねました。セットアップ自体は良くなっていたのですが、練習走行の後半は高木選手が走っていました。そのため、朝から変更を重ねたセットアップの最終状態を自分自身で十分に把握しないままQ2に臨むことになり、イメージとクルマの反応にズレが生じて、うまくアジャストしきれませんでした。それでもクルマの状態は良い方向にあると感じています。鈴鹿はオーバーテイクが難しいコースなので、決勝ではピット戦略も活かして少しでも上位でフィニッシュしたいと思います。

  • Shinichi Takagi

    Shinichi Takagi 高木真一

    午前中の練習走行では、予選とは異なるソフトめのタイヤを履いていたものの、予選シミュレーションのような走行をさせてもらっていたので、そのときの感触が参考になりました。前後のバランスとしては相対的にリアが強めで、第1コーナーや130Rなど高速コーナーでわずかにアンダーステアが出る場面もありました。それ以外の部分では、自分がイメージしていたグリップの感覚とよく合っていました。明日はハードめのタイヤを軸に、路面状況に応じてフロント2輪のみの交換といったピット戦略も選択肢に入れながら、上位を目指していきたいと思います。

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