SUPER GT 2026 第6戦/決勝

スポーツランドSUGO

2026.09.20 sun

コース状況とタイヤ特性がマッチしないまま迎えた決勝
新田選手・高木選手が厳しいレースを戦い抜き24位完走

9月20日(日)、宮城県のスポーツランドSUGOで「2026 AUTOBACS SUPER GT 第6戦 SUGO GT 300km RACE」の決勝レースが開催されました。96号車K-tunes RC F GT3は、持ち込んだタイヤとコースの路面状態がかみ合わず、予選はQ1・Bグループ11番手にとどまって22番グリッドから決勝を迎えることに。新田守男選手・高木真一選手のベテランコンビが厳しいタイヤコンディションのなか走り抜き、24位でチェッカーフラッグを受けて貴重な3ポイントを獲得しました。

路面コンディションを考慮しセーフティカースタートに

決勝当日は前夜からの雨が朝方まで残りましたが、レースを前に天候は回復へ向かいました。気温23℃・路面温度25℃と、ともに低く、前日の予選と同様に、持ち込んだタイヤと路面状態とのミスマッチが想定されました。

予選Q1を担当した新田守男選手が、決勝でも96号車K-tunes RC F GT3のスタートドライバーを務め、22番グリッドに並びました。

路面にまだ濡れた箇所が残っていたことから、主催者は安全面を考慮し、通常のフォーメーションラップに代えてSC(セーフティカー)先導によるスタートを採用しました。

13時30分にグリーンフラッグが振られると、セーフティカーがGT500クラス、同300クラス合わせて43台からなるマシンの隊列を4周先導したのちピットに戻り、5周目にレースが始まりました。

苦しい展開となった新田選手の第1スティント

新田選手は5周目に前を走る30号車をかわして21位に浮上すると、6周目には決勝でのベストタイムとなる1分19秒813をマークしました。

一瀬俊浩チーフエンジニアは無線で「トップと変わらないペースなので、タイヤを労ってもらって大丈夫です」と伝えると、新田選手は21位のポジションを守りながら周回を重ねました。

もっとも、事前の懸念通り、10ラップを過ぎると特に負荷がかかる左フロントタイヤの摩耗が進みました。

新田選手は無線で「最終コーナーが全然曲がらなくなった」と厳しさを訴えますが、一瀬チーフエンジニアは「これ以上前のクルマと離れると、2輪交換の効果がなくなるので頑張ってください」と応えます。

前走車との差を保つことは、ピット時間を短縮できる2輪交換のメリットを生かすための条件でもありました。

左フロントタイヤを労りながら善戦してきた新田選手ですが、14周目に23位、17周目には26位までポジションを落としてしまいます。トップ勢が1分21秒台で周回するなか、新田選手のラップタイムは24〜25秒台まで落ち込みました。

検討した末、タイヤ交換は左側2輪のみに

24周目、最終コーナーの立ち上がりで24番手の30号車がコースアウト。コースに復帰した際に濡れた路面でスピンし、そこにGT500クラスの車両が接触するアクシデントが発生。これにより、新田選手は25位に順位を上げました。

このアクシデントに伴うFCY(フル・コース・イエロー)導入でペースが落ちたためか、タイヤの状態も安定。新田選手からは「クルマのセットアップ自体は非常に良い」と好感触を伝える無線が入りました。

そんな状況を受けて、一瀬チーフエンジニアは、4輪か左2輪のみかで検討していたタイヤ交換について、左2輪のみとすることに決めました。

27周目にセーフティカーの先導により隊列が整い、31周目にレースが再開されると、他チームのピットインが相次いだことで96号車は順位を上げ、39周目には11位まで浮上しました。

同周に新田選手はピットイン。メカニックが完璧な作業で左2輪の交換と給油を行い、高木真一選手にドライバーチェンジしました。高木選手は9番手でコースに復帰しますが、アウトラップで26番手まで沈んでしまいます。

厳しいレース展開ながら24位完走で3ポイント獲得

25位前後で周回を重ねる高木選手でしたが、66周目には「いよいよ最終コーナーが曲がらなくなってきた」と、新田選手同様にフロントタイヤのコンディションの厳しさを無線で伝えました。

それでも燃料消費で車体が軽くなるにつれてペースは上向き、終盤には1分21秒台とトップ勢に匹敵するラップタイムを刻みながら周回を重ねます。そして、78周目には前を行く20号車をかわして24位にポジションアップし、そのままチェッカーフラッグを受けました。

トップが80周を走破するなか、96号車は79周でゴール。1周差以内の完走により3ポイントを獲得し、シーズン通算ポイントは30となりました。それでも、チームランキングは前戦鈴鹿大会終了時点の14位から18位に後退してしまいます。

シーズン終盤に残すレースは、オートポリス大会(第7戦)と、セパン大会の延期に伴いもてぎ大会で行われる第3戦・第8戦のみです。ランキングを一つでも上げるべく、K-tunes Racingは次戦オートポリスでの上位フィニッシュを目指します。

Results

2026 AUTOBACS SUPER GT Rd.6 SUGO

  • Number
    96
  • Machine
    K-tunes RCF GT3
  • Driver
    新田守男/高木真一

09.20 決勝レース スポーツランドSUGO 天候:曇り 路面:ウェット/ドライ

  • Position
    24th
  • Best Time
    1'19.813
  • Tyre
    BS

Comments

  • Masahiko Kageyama

    Masahiko Kageyama 影山正彦 Team Director

    予選・決勝ともに、路面状態とタイヤとのミスマッチに苦しめられたレースでした。今回のような苦しい展開を跳ね返すには、もう少し前のグリッドから決勝に臨む必要があるというのが正直な感想です。天候も変わりやすく厳しい状況下でのレースでしたが、メカニックたちはピット作業を完璧にこなし、しっかり仕事をしてくれました。チームの雰囲気も良く、モチベーションは高い状態を保てているので、残り2大会も前を向いて戦っていきたいと思います。

  • Morio Nitta

    Morio Nitta 新田守男 Driver

    クルマの仕上がり自体は悪くなかったと思います。実際、序盤はプッシュを抑えながらでも1分19秒台に入り、トップ勢と変わらないペースで走れていました。それでも、路面のコンディションと持ち込んだタイヤとのミスマッチから、とりわけ左フロントタイヤの消耗が早く、思うようにペースを上げられない我慢のレースになりました。もう少しタイヤをいたわる走り方ができたのではという反省もありますが、それでもこれ以上順位を上げるのは厳しかったでしょう。次戦オートポリスでは、少しでも上位でフィニッシュできるように頑張りたいと思います。

  • Shinichi Takagi

    Shinichi Takagi 高木真一 Driver

    予選同様、フロントタイヤに負荷をかけないように、足まわりをソフトな方向にまとめ、車体の動きを許容するセットアップで決勝レースに挑みました。タイヤを労りながらの走行でしたが、セットアップの方向性は悪くなく、燃料を消費して車体が軽くなった終盤は1分21秒台までタイムを回復できました。ピットでは左側2輪のみを交換しましたが、路面温度が低いなか、4輪をウォームアップする必要がなかったことを鑑みると、正しい選択だったと思います。タイヤになるべく負荷をかけないセットアップなど学ぶことも多いレースだったので、今後に活かしていきたいと思います。

  • Hiroyuki Kagami

    Hiroyuki Kagami 各務宏幸 Mechanic

    予選でQ2に進出できなかったのは、練習走行の段階でセットアップを十分に決め切れないまま予選に臨んだうえ、路面が微妙な濡れ具合でタイヤとのマッチングも今ひとつだったことが大きかったと思います。それでも決勝は大きなトラブルもなく、我々メカニックもピット作業でミスなく仕事を果たせたと思います。順位は24位という悔しい結果になりましたが、ドライバーからもマシンの状態は良かったと聞いているので、タイヤ・路面・セットアップの3つがうまくかみ合えば、次戦はもっと良い結果につながると思います。そこでもチームに貢献できるよう頑張ります。

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