宮本あかりの勝手にコラム

【2025年Rd.2 FUJI】
負けず嫌いとジェラシー

by Akari Miyamoto/ May 03-04, 2025

2025年5月3日・4日に静岡県の富士スピードウェイで行われたSUPER GT Rd.2 FUJI GT 3Hours RACE GW SPECIAL。大会名称通りゴールデンウィーク期間中に行われた今レースは、両日共に観戦日和のいい天気の下で行われた。

96 k-tunes racing fuji speedway

今回、何といっても重要なのは今シーズンからWinGとして活躍してくれている『いっちゃん』こと弓川いち華ちゃんの『レースアンバサダーアワード2025 ルーキーディヴィジョン』へのエントリーだ。 

96 fuji speedway ichika yumikawa race ambassador

いっちゃんはたくさんのファンの方々へ投票の呼びかけをしていて、それをあびるん、あすみん、おとちゃんの3人がサポートする様子が見られた。現地で先行投票をした方には、このWinGシールにいっちゃんのサインが入ったものが手渡されたそうだ。

sticker wing

恥ずかしくて、サイン入りのシールが欲しいとは口が裂けても言えなかった私のことを、この写真からどうか察して欲しい。

” いっちゃんがいっちゃんかわいい ” ので、96号車ファンの方にも是非引き続き、投票と応援をお願いしたい。

かくいう私は、高尚で物好きな方から自前のシールをもらうことに成功した。

もはやチームに作ってもらえることは今後未来永劫訪れないためとても嬉しいことなのだが、シールの方が可愛すぎて悪態をついてしまった。もらった場では照れて悪態までついてしまったが、その後は色々な人に積極的に見せて回った。残念ながら、誰にも欲しいとは言われなかった。ちーん。

akari miyamto

ピットのほうには、チームが用意しているものとは別に、いつも関係者の方やファンの方から頂くお菓子や食べ物が用意されているのだが、今回はチームメカニックの奥様からの美味しいケーキの差し入れを発見。ふわふわで優しい味。自分への差し入れではないことは重々承知しているので、バレないようにものすごいスピードで頂いた。

cakes

土曜日のピットウォークが始まる13時10分頃からは、忙しそうな?影山監督を見つけて貴重なお話を聞く機会を得た。

18歳でレース業界に入る前までは、『我慢』ということをしなかったという我らが影山監督。「この業界が今の自分の人格を形成した」といつもの渋い顔で語り始めてくれた。

ドライバーとしてキャリアを始めた頃は、もちろん漠然とではあるものの、いつかは自分のチームを持ったり、監督としてチームを率いていけるようになったらいいなと思っていたそうだ。チームでの、監督という存在や監督としてあるべき姿はどんなものなのかを訪ねてみると「自分が前に前に…とはいかないことかな。ドライバーが自分の仕事に集中できるように全てのパイプ役となって、周りの仕事がスムーズにいくようにサポートする役目だ」と答えてくれた。

masahiko kageyama director

「だから、そこでも我慢が大事なんだ。まぁでも、結局は今だに根は負けず嫌いってことは変わってないからね。根本的に負けるのは嫌いだ。だから、我慢はするけど負けを認めたり諦めたりするのとは違うよ」とニヤリ。普段、くだけた話をする時とは打って変わったアスリート、レーシングドライバーとしてのプライドと影山監督の素が垣間見れた瞬間だった。

日曜日のピットウォークでは、今年も高木選手のお誕生日会が盛大に行われた。

顔面ケーキを警戒した高木選手と新田選手は、お互いに絶妙な距離感をキープしながらも、ニコニコの笑顔を見せていた。

shinichi takagi morio nitta

今シーズン、GT World Challenge AsiaでK-tunesファミリーの一員となった福住 仁嶺選手も、急遽このお祝いに駆けつけてくれた。高木選手は福住選手を後ろから抱っこするような形で押さえつけ、顔面ケーキを若手になすりつけようとしていた。

shinichi takagi nirei fukuzumi

しかし、高木選手の奥様がスプーンで大きくケーキをすくって(今年のサーキットファーストバイトだろうか?)「あ〜ん」とすると、さすがの高木選手も奥様の愛のこもった行為を他のドライバーにやすやすと譲るわけにはいかない。大きく口を開けてくれたところに、奥様からの愛情顔面ヒット!なんだか羨ましさを感じるのである。ジェラシーだ。

shinichi takagi morio nitta

大盛り上がりの誕生日パーティーの後は、主役の高木選手がお茶目にもケーキをお顔につけたまま一礼でご挨拶。チームにとって新たな思い出が加わり、幸せに包まれた時間になった。

shinichi takagi

その後も、まぁすったもんだがあったわけだが、ケーキは敏腕チームマネージャーのしほちゃんによって綺麗に切り分けられ、チームのみんなで美味しく頂くことができた。

birthday cake

ホスピとキッズウォークの方には、元K-tunes Racingメカニックの奥様が今年も可愛い息子様を連れて遊びにきてくれた。昨年会った時より、意思がしっかりと芽生えながらもチームのレースアンバサダーを虜にしていくもうすぐ3歳のプレイボーイ。

wing shinichi takagi

ビスコとプリッツがお気に召したようで、休憩中のレースアンバサダーにプリッツを「どうぞ」とお裾分けもしてくれた。チームにとっても癒しの時間となった。

96 k-tunes racing team

開幕戦に引き続き、今回もしっかりとポイントを獲得した96号車K-tunes Racing。

次戦はなんと海外戦。マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットでシリーズ第3戦が行われる。コラムでも、いつもとは違った景色や様子をお届けできるかもしれないので、是非楽しみにしていてほしい。

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