タイヤ戦略の難しい判断を迫られるも粘りの走りで17位完走
予選──新タイヤで挑むも僅差でQ2進出を逃す 10月18日の…
2025年10月18日・19日に大分県のオートポリスで行われたSUPER GT Rd.7 AUTOPOLIS GT3Hours RACE。
週末を通して暖かい天気から肌寒い雨、そして朝晩は霧も出たことでサーキットは様々な顔を見せてくれた。
今シーズンも残すところ僅かとなっているが、我らがWinGが『にしたんクリニック レースアンバサダーアワード2025 コスチュームディヴィジョン』を見事に掴み取った事で、チームにいい追い風が吹いているような気持ちがした。

やるときは誰よりも真剣にしっかりやり、惚れ惚れとするようなかっこよさを持つK-tunes Racingのメカニック・エンジニアの方々。しかし、いつもどんなときでもユーモアを忘れずにいるところもチャームポイントであり素晴らしい心がけである。
そんなK-tunes Racingチーム内情報オートポリス編をお届けしたい。
今回はまず土曜日に哺乳瓶ヨーグルトが1本登場した。チームのムードメーカーであるメカニックの方が購入してきたものなのだが、私と同い年のメカニックの人に飲んでほしくて買ってきたようだ。

作業をしていると真剣な表情から少し強面に見えない事もないメカニックでも、この哺乳瓶で飲み物を飲んでいれば瞬く間に愛されフェイスになれる優れ物。お気に召したのであろう。飲み終えた後も容器に別の飲み物を入れて、哺乳瓶は再利用していた。SDGsである。
物欲しそうな顔をしてしまっていたのかもしれない。日曜日の朝に「ログインボーナスだよ〜」としほちゃんと私にも哺乳瓶ヨーグルト(マンゴー味とイチゴ味)を差し入れしてくれた。
お土産ではなく、”ログインボーナス”だそうだ。

その後も色々なログインボーナスが多くの人に与えられていった。
一人一人のことを考えた上で、これが好きだろう・似合うだろうという使命感と固定概念を元に選ばれ、手渡されていったログインボーナス達。
そんな中みんなが一番盛り上がったのは給油を担当されているメカニックの方に渡されたTシャツだった。
ドーーーン!!!

はらぺこTシャツ。Mサイズしかなかったようで着るとピッチピチになっていたが、それがまたいい味を出していた。ピチTのようになってしまうせいで、どうしてもお腹が少しだけ?見えてしまうのも、今時のかわいいポイント。
お腹チラ見せ=レースアンバサダーという思考から「こりゃWinGじゃ!」といつものバリバリの岡山弁でみんな大喜びしていた。この愛くるしさは、コスチュームグランプリがやり直しになるレベルかもしれない。
レース後に投稿された高木選手のInstagramにも登場していたのでぜひチェックしてみてほしい。
また、土曜日の夜にメカニックの装備品を洗濯するために4人で行ったコインランドリーが激アツだった。あまり見た事もないくらいにカラフルでピカピカしていてみんな大興奮。
「は〜い!みんな!そこに並んで!」と勝手にその場を仕切ってタイマーを設置して写真を撮った。

テンションが上がって謎に仕切り出した私に付き合って写真を撮ってくれたしほちゃん、メカニックの方2人には感謝。個人的には、今シーズンの忘れられない思い出写真になった。
オートポリスでは、影山監督がサーキットサファリでバスに乗るお客様に向けてコースの解説や小話などをしてくださった。きっと贅沢な時間だっただろう。
監督はバスに乗る前少し恥ずかしそうにしていて「あんまり最初っから喋りすぎちゃうと、少し間があっただけでシーンとしちゃって困るかもしれない。だから、ゆっくりペース配分を考えながら話さないとな」と言っていた。
しかしやはり不安だったのか、トイレに行こうとしていた高木選手を見つけて引き留め、無理矢理一緒に乗せようとしていたがその作戦は失敗。
「なんだよ〜真一も乗れよ!今何もやることないだろ!真一が話せ!」と高木選手が逃げていく最後の最後まで小競り合いをしていた。

サーキットサファリから帰ってきた影山監督をお迎えに上がり「ペース配分は大丈夫でしたか?」と聞いてみると「うん。結構いい感じにゆっくり話せたと思うよ。シーンとするのは良くないから。お上品に話してきた」と教えてくれた。
ピットウォークではサイン会開始を今か今かと待っているファンの人たちが、準備万端すぎる高木選手を見てニコニコしていた。
後から少しだけ遅れてきた新田選手にプレッシャーをかけるために、テーブル一面に自分のサインが入ったクリアファイルを敷き詰めていた。

ファンの方から可愛い差し入れもいただき、とても喜んでいたお二人。
「いつも応援しています」「岡山からきました」「同い年です」「ずっと走り続けてください」「また表彰台、優勝も待ってます」と多くの方から様々なメッセージをいただき、それに対してお二人も笑顔で返事を返していた。

次戦はいよいよ2025年最終戦がモビリティリゾートもてぎで行われる。今シーズンの集大成となる重要なレースだ。
いつでもどんな時でも、ユーモアを忘れずに楽しむべきところはとことん楽しめるK-tunes Racingというチームだからこそ見せられる強さがある。そんな底力を皆様にコラムでもっともっとお届けしたい。
朝から晩まで本当にいつも泥だらけになっても、一生懸命に必死に作業・仕事を続けているチームのみんなが報われる1年にしたい。