改修路面と新コンパウンドへの合わせ込みに苦戦
わずか0.111秒差でQ2進出ならず
9月20日(土)、宮城県スポーツランドSUGOで2025 AUTOBACS SUPER GT 第6戦「SUGO GT 300km RACE」の公式予選が行われました。
サクセスウェイト31kgと軽量な状態で臨み、ダンロップが今大会から新しいコンパウンドのタイヤを導入しましたが、予選10位と僅差ながらQ2進出を逃しました。
ウェットから一転、ドライでの予選
午前中の公式練習走行では路面がウェットからドライへと徐々に変化する難しいコンディションでしたが、午後2時5分にスタートしたGT300クラスAグループの予選Q1では完全なドライコンディションとなりました。気温20℃、路面温度26℃と、9月中旬のSUGOとしては順当な状況です。
Q1を担当した高木真一選手は、スタートから1分後にピットアウト。前走車から約19秒の間隔を空けてコースインし、クリアなコンディションでアタックを狙います。
2ラップ目で1分26秒679を記録し11位につけると、3ラップ目のアタックで1分22秒280まで更新し9位に浮上。
そして4ラップ目、高木選手は1分18秒308のベストタイムを叩き出しましたが、結果は10位。
Q2進出を果たした9位とはわずか0.111秒差で、惜しくも届きませんでした。
グループ分けの明暗
「まったくミスはなかったんだけど……」と無線で残念そうに語った高木選手。1分18秒308というベストタイムは、Bグループであれば6位相当の好タイムでした。グループ分けの巡り合わせが、明暗を分けるかたちとなりました。
サクセスウェイト31kgという軽量な状態での参戦となりましたが、今年SUGOの路面が全面改修されたこともあり、昨シーズンとは異なる路面での新コンパウンドタイヤへの合わせ込みが必要でした。
しかし午前中の公式練習走行がウェットコンディションから始まったため、新しいスリックタイヤでの走り込みに十分な時間を割けないまま予選に臨むこととなり、Q1 Aグループ10位という結果に終わりました。
Q2の結果を含めた順位では20位となり、21日の決勝レースは20番グリッドからのスタートとなりますが、ベテランドライバーの経験を活かした戦略的な走りで、上位進出を目指します。
給油を伴うピットストップや、タイヤマネジメントなど、さまざまな要素が絡む中で、新田選手、高木選手ともに、新しいコンパウンドのタイヤはロングディスタンスの決勝レースへのポテンシャルを感じており、巻き返しのチャンスは十分にあります。




Masahiko Kageyama 影山正彦 Team Director