SUPER GT2025 第8戦/予選

モビリティリゾートもてぎ

2025.11.01 sat

タイヤ選択の妙でQ2進出
決勝は18番グリッドから挑む

11月1日(土)、栃木県のモビリティリゾートもてぎで2025 AUTOBACS SUPER GT 第8戦「MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL」の公式予選が行われました。96号車K-tunes RCF GT3は戦略的なタイヤ選択が功を奏し、高木真一選手がQ1で3位のタイムを記録してQ2進出を果たしましたが、Q2では18位となり決勝レースは18番グリッドからのスタートとなります。

午前の公式練習からのタイヤ戦略を転換

午前の公式練習は気温18.3℃と肌寒い陽気でしたが、前夜の雨は上がり路面はドライコンディションとなりました。従来のコンパウンドのタイヤでセットアップを詰めましたが、ベストタイムは1分48秒566とトップから2秒遅れで終わりました。

当初メインとして用意していた従来コンパウンドのタイヤが、予選の一発のタイムを出すという面で予想以上に厳しい状況だったため、チームはバックアップとして用意していた新コンパウンドのタイヤをQ1で使用する決断を下します。

高木選手がQ1で快走

14時18分、気温25℃、路面温度28℃まで上昇した中で公式予選BグループのQ1がスタート。高木選手は3ラップ目に1分53秒422で8位、4ラップ目に1分47秒357で3位に浮上し、最終5ラップ目で1分46秒955を記録してBグループ3位でQ2進出を果たしました。新コンパウンドのタイヤと路面コンディション、公式練習からのセットアップの変更が見事にマッチした結果でした。

Q2は従来コンパウンドのタイヤで18位

新コンパウンドのタイヤは1セットしかなかったため、Q2を担当する新田守男選手は午前の公式練習で走り込んだ従来のコンパウンドのタイヤでアタックすることになりました。

14時53分にQ2がスタートし、新田選手は最終5ラップ目で1分47秒711を記録しましたが18位に終わりました。新田選手はコーナー立ち上がりの加速時にリアが跳ねる現象が発生したことで、ギアシフトをミス。また、第3コーナーおよび第4コーナーでリアタイヤのグリップが得られずタイムをロス。「これらのミスがなければ、恐らく0.5秒は縮められたと思う」と振り返りました。

決勝は抽選でタイヤ決定

2日の決勝レースは18番グリッドからスタートします。スタートタイヤはGTアソシエイションによる抽選で決まり、Q1で使用した新コンパウンドかQ2で使用した従来コンパウンドのどちらかになるため、チームはタイヤの選択結果を受けて戦略を組み立てます。

2025年シーズンを締めくくる最終戦の300kmレース。予選での手応えを武器に、K-tunes Racingは新田選手、高木選手のベテランコンビを中心にチーム一丸となって最後まで諦めず、ポイント獲得に向けて全力で挑みます。

Results

2025 AUTOBACS SUPER GT Rd.8 MOTEGI

  • Number
    96
  • Machine
    K-tunes RCF GT3
  • Driver
    新田守男/高木真一

11.1 公式予選Q1グループB モビリティリゾートもてぎ 天候:晴れ 路面:ドライ

  • Position
    3rd
  • Best Time
    1'46.955
  • Tyre
    DL

11.1 公式予選Q2 モビリティリゾートもてぎ 天候:晴れ 路面:ドライ

  • Position
    18th
  • Best Time
    1'47.711
  • Tyre
    DL

Comments

  • Masahiko Kageyam

    Masahiko Kageyam 影山正彦 Team Director

    公式練習ではクルマに対するドライバーの感触はあまり良くありませんでしたが、エンジニアも含めたミーティングで対応を協議し、予選に向けてセットアップをかなり変更しました。それが良い方向に働き、久しぶりに上位でQ1を突破することができました。決勝はスタートのタイヤがどちらになるかによって戦略も変わりますが、なんとか自力で上位を走り、ポイント圏内で1点でも多く持って帰れるよう全力を尽くします。

  • Morio Nitta

    Morio Nitta 新田守男 Driver

    新コンパウンドのタイヤは1セットしかなかったため、Q2では従来のコンパウンドで走ることになりました。路面温度が午前と違い、加速時にリアが跳ねる現象も気になりました。3コーナーと4コーナーの立ち上がりでリアが滑る挙動を出してしまい、そのタイムロスがなければ悪くないタイムだったと思います。明日はしっかりと自分たちのレースを走りたいと思います。

  • Shinichi Takagi

    Shinichi Takagi 高木真一 Driver

    公式練習の時点で、従来のコンパウンドのタイヤは予選の一発のタイムを出すという面で厳しいという話になりました。メインとして持ってきた従来のタイヤが予想以上に厳しい状況で、バックアップの新しいコンパウンドのタイヤをQ1で使用しました。路面温度の上昇、路面コンディションの変化、そしてセットアップの変更と、新コンパウンドのタイヤがたまたま合ったようです。明日はどちらのタイヤになってもコンスタントに走れるよう頑張ります。

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