試練を乗り越え粘りの7位完走
開幕戦で幸先よくポイント獲得
4月12日(日)、岡山国際サーキットで2026 AUTOBACS SUPER GT 第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」の決勝レースが行われました。96号車K-tunes RCF GT3はレース開始直後に突如マシンから激しい異音が発生するアクシデントに見舞われ、1周目に12位まで後退を強いられましたが、新田守男選手と高木真一選手の粘り強い走りで着実に順位を回復。大会ポイント9ポイントとチーム周回ポイント3ポイントを獲得しました。
「壊れる!」──スタート直後の異音と、新田選手の冷静な判断
決勝当日は強い陽光が降り注ぐ快晴。気温23℃、路面温度45℃まで上昇するコンディションのなか、岡山トヨペットの社員をはじめ百数十名の大応援団がスタンドに集結しました。
午後1時25分54秒、82周・約300kmを競う決勝レースがスタート。全力加速した新田守男選手を、突然の激しい異音が襲いました。
「エンジンが一気に1万回転まで回ったような激しい音がして、エンジンを守るべく瞬時にアクセルを緩めた」という新田選手の言葉通り、1コーナーで後続3台に先行を許し、ポジションは12位まで後退します。
しかし、走行そのものに問題がないことを確認した新田選手は、冷静に戦闘継続を決断しました。
タイヤをいたわりながら、着実に追い上げ
このレースでは、より負荷がかかる左側2輪のみを交換してピット作業時間を短縮するという、チーム初の戦略を予定していました。交換しない右側タイヤをなるべく良い状態で高木選手に渡すため、新田選手はいたわりながらも、前走車を1台ずつ着実に攻略していきます。
9ラップ目に87号車をオーバーテイクして11位に浮上すると、16ラップ目には前方の52号車がペナルティで後退する場面もあり、21ラップ目には8位まで順位を回復しました。
計画通りの2輪交換作戦、しかしピットでハプニングが
8位で24周を走り終えた新田選手がピットイン。しかし、タイヤ交換作業で左リアのナットが締まりきらないうちにジャッキを下ろしてしまうミスが発生。
再びジャッキを上げ、ナットを締め直したため、短時間ピットの優位性を生かしきれず、コースに戻った高木真一選手は27位まで順位を大きく落としてしまいます。
猛追する高木選手、74ラップ目で7位に
コースに復帰した高木選手は着実に順位を上げていきます。50ラップ目には「いまトップと変わらないペースで走っています」という辻 凱杜パフォーマンスエンジニアからの無線が届くほど好調なペースでラップを刻みます。
終盤はガソリンが軽くなるにつれてパフォーマンスがさらに向上し、1分28秒台をコンスタントにマーク。64ラップ時点で2台前の52号車とのギャップは3.5秒ありましたが、66ラップでは1.5秒に縮まり、67ラップには直前の88号車とテール・トゥ・ノーズへ。
タイヤ無交換で走り続けた52号車はペースが落ち、88号車にオーバーテイクされて高木選手の直前に下がってきます。そして74ラップ目の最終コーナーでその52号車をとらえ、7位に浮上。最後まで攻めの走りを貫き、そのままチェッカーフラッグを受けました。
第2戦 富士大会へ、確かな手応えを胸に
どんな展開でも諦めずに戦い抜くチームの粘り強さを示す開幕戦となりました。ブリヂストンタイヤのロングランでの高いポテンシャルを確認し、2輪交換作戦では収穫と課題の両方を得ました。
未解決のエンジン系異音を次戦までに解消し、チームは確かな手応えを胸に第2戦富士大会でのさらなる躍進を目指します。






Masahiko Kageyama 影山正彦 Team Director