エンジンパワー不足という厳しい条件のなか
チーム一丸の粘りの走りで10位完走
5月4日(月)、静岡県・富士スピードウェイで「2026 AUTOBACS SUPER GT 第2戦 FUJI GT 3 Hours RACE GW SPECIAL」の決勝レースが行われました。前夜の激しい雨が上がり初夏の陽光が降り注ぐなか、96号車K-tunes RC F GT3は15番グリッドからスタート。エンジンが本来のパフォーマンスではない厳しい条件のなか、新田守男選手・高木真一選手のベテランコンビとチームスタッフがひとつとなり、ミスのない2度のピット作業で着実にポジションを上げ、10位でフィニッシュしました。
エンジンパワー不足に苦しんだ第1スティント
決勝当日は初夏の好天に恵まれ、気温24℃、路面温度43℃と前日の予選より大きくあがるコンディションとなりました。
恒例の静岡県警白バイとパトロールカーによるパレードランを経て、14時07分にGT300クラスの決勝レースがスタート。第1スティントを担当する新田守男選手が15番グリッドからレースに臨みました。
しかし、エンジンが本来のパフォーマンスではないこともあり、後続車に次々とパスされて5周目には24位まで後退しました。
14周目に前走の45号車をパスして23位に浮上しましたが、上位陣が1分38秒台後半で周回するのに対し、新田選手は1分39秒台後半から40秒台前半でのラップを強いられ、苦しい走行が続きます。
この段階でチームはすでに最初のピットインで左側2輪のみの交換を想定しており、新田選手は交換しない右側タイヤへの負担を最小限に抑えながら周回を重ねていきました。
岡山大会の反省を活かした左2輪交換
スタートから1時間4分が経過した38周終了後、新田選手が最初のピットに入りました。
チームは予定通り、左側2輪のみを交換する作戦を採用。通常の4輪交換に比べて作業時間を約7秒短縮でき、交換しないタイヤ2輪が暖まっているため、アウトラップ(ピットアウト直後の1周)でのタイムロスも抑えられるからです。
第1戦岡山大会ではタイヤ交換作業にミスが発生した苦い経験がありましたが、今回は全員で反省を共有し、正確に作業を完遂しました。
高木選手は14位でコースに復帰するも、アウトラップで18位に後退。43周目にGT500クラスの37号車がトラブルによりホームストレート上でストップしたことで、FCY(フルコースイエロー)が導入されました。
他車のピットインやトラブルによる順位変動により、FCYの時点で12位につけていた高木選手は、解除後の48周目に前走の6号車をパスして11位に浮上。
さらに52号車がFCY中にピットインを行ったため60秒のピットストップペナルティを科され、54周目には10位へと順位を上げました。
4輪交換でラストスパート
スタートから2時間9分が経過した75周終了後、2度目のピットイン。今度は4輪すべてのタイヤを交換し、高木選手がそのまま続投して14位でコースへ戻ります。
この第3スティントでは初めて実戦投入したタイヤを装着していましたが、終盤、燃料が軽くなっても期待したほどペースは上がりませんでした。
それでも高木選手は着実に周回を重ね、残り18分の場面では、前を走っていた61号車がトラブルによりリタイアしたことで10位へポジションアップしました。
17時07分30秒、チェッカーフラッグが振られ、96号車K-tunes RC F GT3は優勝車から2ラップ少ない105ラップを走り切り、10位でフィニッシュ。ドライバーの着実な走り、ミスのないピット作業など、チームが一丸となってつかみ取った10位でした。
なお、K-tunes Racingは今大会でポイントを8点加算し、第1戦の12ポイントと合わせて開幕2戦の累計は20ポイント。チームランキングでは29台中9位につけています。









Masahiko Kageyama 影山正彦 Team Director