
12年ぶりのセパン復活戦で見せたベテランコンビの意地厳しいコンディションで完走を果たす
予選──セパン・マイスターの走りも惜しくもQ2進出ならず …
2025年6月27日・28日にマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われたSUPER GT Rd.3 MALAYSIA FESTIVAL2025。
2019年シーズンぶりに海外戦が復活した今シーズン、海外でのSUPER GTの勇姿を観戦するために、現地には日本人を含む多くのお客様が集まっていた。
設営日から、南国らしいかなりの蒸し暑さを体感。時折スコールのような雨も降ったりという過酷な環境ではあったが、K-tunes Racingのメンバーは何とか乗り切ろうとそれぞれが自分達の仕事をしっかりと全うしていた。
泊まっていたホテルの周りには人懐っこい猫様が何匹も朝ごはんを待っていて、猫奴隷の私にとっては天国のような場所だった。来シーズンは、日本から大量のチュールを持っていき、人気者になろうという決意を強く固めた。
そして、チームマネージャーのしほちゃんと、一体全体何役なのかわからなくなってきている私が今回のセパンで大注目をしたのは…こちらだ…!!
『二層式洗濯機』
現地でのレンタル品だったのだが、この子がまぁよく仕事ができる。物凄いのである。
しほちゃんと「どうせ乾かないよねぇ…」と話しながらスピンをさせて、待つこと5分。
……すごくきちんと脱水してくれている。手品のような仕事の出来と早さに2人で感激し、最終日にはたくさんの感謝を伝えて、心の汚れまで洗い流してくれた二層式洗濯機『Mideaちゃん』とお別れをした。
この場を借りて改めて伝えたい。『二層式洗濯機はすごい。ありがとう。本当に助かりました』
金曜日は朝から、サーキットに行く前にしほちゃんと待ち合わせをしてメカニックのみなさんの朝ご飯を買い出しにいくことができた。
結局は自分の食べたいものをチョイスしてしまっているわけだが、何も文句を言わずに食べてくださったメカニックの皆様に感謝感激。
ほぼ1日中一緒にいるのにも関わらず、私の夢にまで出てきてくれたメカニックの方もいた。出演ありがとうございました!それだけ距離がさらに縮まったという証だと思いたい。
どんなタイミングでそんな話になったのかは定かではないが、新田さんに「あかりんってレースクイーンとかやってたんだっけ?」と急な意地悪おとぼけ質問をされてしまった。
「はい、2019年と2020年はK-tunesのレースクイーンでした。覚えていますよね?」と真面目に答えると、影山監督まで「覚えてないなぁ、そんなときあったか?」と入ってくる始末。
ニヤニヤとした新田さんは「あぁ〜…2軍だったとかかな?」と追い打ちをかけてきた。
「2軍ってあったんですか?1軍でトップ張ってやっていたはずですが」と張り合ってみたが、もうこうなった監督と新田さんを止めることは私には不可能だった。
恐らく、2人の中では2軍だったという認識で決着がついてしまった気がする。誰か訂正しておいて下さい。
ただ、ニヤニヤといたずらっ子のようなこと言う新田さんの顔は個人的に好きなので、役得だったかもしれない。
レースが終わってからは、何グループかに別れて観光する時間をいただいた。
流石に私はドリアンは食べられなかったが、ドリアンアンバサダーになったメカニックの方の写真は後生大事にカメラロールに残しておきたいと思っているし、みんなで見た景色やみんなで食べた食べ物、疲れた体に響いたマッサージや、マッサージ師さんにありえない角度にされたことで鳴った腰の音、何故だか何かをこぼして汚れた服や、見たこともないキャラクターのグッズ、最初から行方不明だったシャワーの扉…
今回のセパンで感じた気持ちや絆は、これから先も大切にしたいものになった。
いつもとは違う環境でも、最終日には結局楽しかったなって思えるのも、このK-tunes Racingというチームだからこそ!
コラムでは流石に書けないような迷惑もたくさんかけてしまったが、それは次回の第4戦富士までにはしっかりと謝罪しておくことにしよう!!
いつものこと?いつもより?コラムの内容が薄いのではないか?セパン編を読んでいて、今そう感じている方もいらっしゃるかもしれない。そう、それが正解だ。
忙しかったり楽しかったり恥ずかしかったりで、私が文字にできるものが極端に少ないのである。
もし、このコラムを楽しみにしてくださっている方がいらっしゃるのだとしたら本当に申し訳ありませんと謝るべきなのだが、これもご愛嬌。今回楽しかった思い出は、どうか特別に私の心の中だけに留めさせてください。
次戦は約1ヶ月後、富士スピードウェイでスプリントレースが開催される予定だ。
マレーシアから日本に帰ってきた96号車と、海外でのレースを終えて結束力が上がったチームが、どんな戦いを見せるのか楽しみにしていてほしい。