
ホームグラウンドでの新たな挑戦2台体制で迎える岡山大会
富士でのアクシデントを乗り越えて 岡山を拠点とするK-…
SUPER GTの2025年シーズンもいよいよ折り返し地点を迎える。第5戦鈴鹿サーキットは、シーズン後半戦への重要な足がかりとなる一戦だ。第4戦終了時点でドライバーランキング13.5ポイントで20位、チームランキング23ポイントで16位につけるK-tunes Racingにとって、ここからの巻き返しが重要な課題となっている。
K-tunes Racingにとって鈴鹿サーキットは期待の持てる舞台だ。鈴鹿の多彩なレイアウトの中でも、特に後半セクションの中高速コーナーが中心となる区間は、LEXUS RCF GT3にとって相性が良いとされているからだ。
実際、K-tunes Racingは鈴鹿サーキットで2018年、2019年と連続優勝を達成。2023年第5戦では予選2位から高木選手がファステストラップを記録して8位入賞、2024年は第3戦、第5戦ともに9位入賞を果たすなど、豊富な実績を誇っている。
注目すべきは、新田守男選手と高木真一選手のベテランコンビが持つ鈴鹿での豊富な経験だ。中でも新田選手は、現在GT300クラスに参戦しているドライバーの中で鈴鹿サーキットでの最多勝利記録となる4勝を誇り、ポールポジション獲得数も最多の3回という実績を持つ。この豊富な経験と実績は、鈴鹿でのコース攻略において大きなアドバンテージとなる。
今シーズンのK-tunes Racingは、現実的な戦略でレースに臨んでいる。LEXUS RCF GT3は8年前のマシンでありながら基本性能の高さは健在だが、新しいGT3マシンとの競争が激しくなる中、チームは現在のマシンとタイヤのパッケージで最大限の結果を求められている。
そこで予選では決勝レースを見据えたセットアップを選択し、決勝ではタイヤマネジメントを重視した走りで確実にポイントを積み重ねることを基本戦略としている。しかし、鈴鹿サーキットはコース幅が狭くオーバーテイクが困難なサーキットとして知られるため、予選で少しでも良いポジションを確保することが重要となる。
SUPER GTのレギュレーション上、予選で履いたタイヤを決勝でも使用する必要があり、予選と決勝のバランスを考慮したセットアップが求められる。その上で決勝では、ベテランならではの粘り強い走りで上位に食い込み、1ポイントでも多く獲得してシーズン後半戦での巻き返しにつなげたい。
チームにとって、現在の状況では1ポイントでも多く獲得することの意味は大きい。現在のランキングを考慮すると、シーズン終盤では1ポイント、2ポイントの差がランキングに大きく影響することが予想される。後半戦への重要な足がかりとして、ベテランコンビの経験とチーム総力を結集して、この重要な一戦に挑む。