12年ぶりのセパン開催
高木選手が一時4位もQ2進出ならず
決勝での巻き返しに期待
赤道にほど近いマレーシアに、12年ぶりにSUPER GTのエンジンサウンドが響き渡りました。第2戦富士スピードウェイで予選21位から8位完走でポイント獲得を果たしたK-tunes Racingは、第3戦セパン・インターナショナル・サーキットでさらなる上位を目指します。
27日予選当日は午後から薄曇りとなり、気温33度、路面温度40度のコンディション。普段は路面温度が50度を超えるセパンとしては、やや低めとなりました。湿度60%という高温多湿な環境の中、全長5.542kmの国際サーキットでの戦いが始まりました。
セパン・インターナショナル・サーキットでのSUPER GT開催は2013年以来12年ぶりとなり、K-tunes RCF GT3にとっても初めてのサーキットです。
日本のサーキットと比べて路面のミュー(摩擦係数)が低く、タイヤの接地感が異なるという特殊な環境ですが、現在のSUPER GTドライバーの中で唯一セパンでの全13戦を経験している新田守男選手/高木真一選手のベテランコンビへの期待が高まります。
特に高木選手は、2013年にARTA時代に記録したGT300クラスのコースレコード2分03秒025のホルダーであり、その時はポール・トゥ・ウィンも果たしました。まさに“セパン・マイスター”といえるでしょう。
現地時間16時48分、GT300クラスBグループの予選Q1がスタートし、高木真一選手がK-tunes RCF GT3でアタックを開始。
10分間のタイムアタック序盤から、高木選手は経験を活かした走りを披露し、残り2分の時点で2分05秒759のベストタイムをマークして4位まで順位を上げる見事な走りを見せました。
しかし、時間経過とともにライバルチームもタイムアップを図り、徐々に順位が後退。残り1分を切った時点では4位をキープしていたものの、残り30秒で6位、残り22秒で7位まで順位を落としてしまいます。
予選終了間際の最終アタックでは序盤はいいペースで軽快な走りを見せたものの、ベストタイムを更新できません。
結果的に2分05秒759のタイムでBグループ8位となり、6位でQ2進出を果たしたチームに1.245秒差で、惜しくもQ2進出はなりませんでした。
今シーズンは昨年のタイム合算方式から従来のノックアウト方式に戻ったため、このQ1の結果が明日の決勝グリッドを決めることとなります。
明日の決勝は15番グリッドからのスタートとなります。長いストレートとオーバーテイクポイントが多いセパンの特性を活かし、上位進出を目指します。12年ぶりのセパン開催復活戦で、ベテランコンビの経験と卓越したドライビングに期待がかかります。




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