猛暑の鈴鹿を走り抜き14位 ベテランコンビが2ポイントを獲得
8月24日、猛暑の鈴鹿サーキットで2025年シーズン第5戦の決勝レースが行われ、K-tunes Racingは16番グリッドからスタートして14位でフィニッシュ。新田守男選手と高木真一選手のベテランコンビが安定した走りを見せ、貴重な2ポイントを獲得しました。
酷暑に挑む300kmレース
決勝当日の鈴鹿サーキットは気温35℃、路面温度52℃という猛烈な暑さとなり、いかにマシンとタイヤに負担をかけずに速いペースを維持できるかがドライバーに求められる難しいレースとなりました。
15時30分、三重県警のパトカーと白バイに先導されたパレードランがスタート。15時37分にグリーンシグナルが点灯し、300km(52ラップ)の決勝レースが始まりました。
スターティングドライバーを務めた新田選手は、24、25ラップでの交代を想定してレースをスタート。これは、タイヤ交換後の第2スティントを走る高木選手の周回数を抑えることで、タイヤの消耗を最小限に留め、高木選手がゴールまでハイペースを維持できるよう、チームが立てた戦略でした。
新田選手は17ラップころから他チームが続々とピットインする中でも周回を続け、2分01秒680のベストタイムを記録するなど安定したペースで走行。他車のピットインにより一時6位まで順位を上げ、予定通り24ラップでピットインしました。
高木選手が着実に順位アップ
給油とタイヤ交換を終えたK-tunes RCF GT3のコクピットに収まった高木選手は、19位でレースに復帰。レース中盤には路面温度は48℃に下がり、タイヤとマシンへの負担が多少和らぐ中、高木選手は我慢強く周回を重ねました。
34周目で22号車がピットインし、K-tunes RCF GT3より後ろで復帰したため、1ポジションを上げて18番手に。35周目にはエンジンオーバーヒートで同じLEXUS RCF GT3の26号車がコースサイドにストップ。同じエンジンを搭載するK-tunes Racingにも一瞬緊張が走りました。
終盤の混戦でポイント圏内へ
路面温度がスタート時の52℃から終盤には46℃まで下がる中、39周目、高木選手は持ち前の走りでタイヤを労りながらも、ピットストップの際に前を行かれた62号車HELM MOTORSPORS GT-Rを抜き返して17番手に上がりました。
40周目には7番手を走っていた777号車D’station Vantage GT3が左タイヤバーストでコースアウト。44周目のバックストレートでは6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIが右リアタイヤバーストを起こし、フルコースイエローが導入されました。これによりK-tunes RCF GT3は15位のポイント圏内に浮上。
K-tunes RCF GT3はそのまま15位でチェッカーフラッグを受けましたが、その後、2位入賞した60号車Syntium LMcorsa LC500 GTに最低重量違反が発覚して失格となったため、1ポジション繰り上がって14位となり、貴重な2ポイントを獲得しました。
シーズン後半戦への重要な足がかり
酷暑の中、ベテランコンビが粘り強い走りでマシンを確実にゴールまで運び、貴重な2ポイントを獲得しました。
現在のランキングを考慮すると、シーズン終盤では1ポイント、2ポイントの差がランキングに大きく影響することが予想されるだけに、今回の14位入賞で獲得した2ポイントは、K-tunes Racingにとってシーズン後半戦での巻き返しに向けた重要な足がかりとなるでしょう。




Masahiko Kageyama 影山正彦 Team Director