公式練習の課題を短時間で克服、高木選手がQ1を6位通過
新田選手はQ2で14位、決勝は14番グリッドから表彰台を狙う
8月1日(土)、静岡県・富士スピードウェイで「2026 AUTOBACS SUPER GT 第4戦 FUJI GT 300km RACE」の公式予選が行われました。SUPER GTが富士に戻ってくるのは約3カ月ぶりのことです。高木真一選手がQ1、新田守男選手がQ2でステアリングを握った96号車K-tunes RCF GT3は、Q1グループAを6位で通過し、決勝は14番グリッドからのスタートとなります。
公式練習では苦戦するも、セットアップが劇的に好転
公式練習がスタートした10時30分、気温31℃、路面温度は48℃まで上昇。真夏の富士らしいタイヤに厳しい暑さとなりました。
走り出しの新田守男選手からは「コーナーの立ち上がりでリアのトラクションがかからず出てきてしまう」「ブレーキングでターンインする際もリアが安定しない」との無線が入り、リアの接地感不足に苦しんでいることがうかがえました。
この状況について影山正彦監督は、タイヤではなくクルマのセットアップに原因があると見ていたといいます。
「トラクションをもっと上げたい」という新田選手の要望を受け、一瀬俊浩チーフエンジニアをはじめとするチームはリアのスプリングとダンパーの減衰を調整し、リア側をハードな方向へ振りました。
すると当初のオーバーステア傾向は解消された一方、今度はフロントがターンインで思うように入っていかないアンダーステア傾向が新たに顔を出します。
新田選手・高木選手とエンジニア陣は、リアとフロントをバランスさせるセットアップへとまとめ上げていきました。
エンジンパワーの厳しさも、今大会で変わらぬ悩みの種でした。自然吸気エンジンを搭載するRCF GT3は、標高が高く気圧の低い富士スピードウェイではFerrari 296 GT3をはじめとするターボエンジン勢に対して不利であり、さらに昨シーズンも真夏の暑さの中でエンジンが本来のパフォーマンスを発揮しきれない傾向が見られたからです。
高木選手、最後のアタックでQ1を6位で通過
14時20分に始まったQ1グループAを担当したのは高木真一選手。気温32℃、路面温度44℃という厳しいコンディションのなか、クリアなラップを確保するため、あえて集団を避けるべく最後にピットアウトしました。
4ラップ目に1分38秒547をマークして8位まで浮上すると、Q1終了間際の5ラップ目にさらに1分37秒988までタイムを縮め、Aグループ6位でQ2進出を確実なものとしました。
新田選手のQ2は14位、決勝は14番グリッドからスタート
Q2は15時13分にスタート。開始直前にヘアピン付近で小雨がぱらつき、チームは一時ウェットタイヤを準備する場面もありましたが、雨はすぐに上がり、予定通りドライのハード目のタイヤでのアタックとなりました。
新田選手は残り8分30秒でピットアウトし、クリアラップをとるべく周囲の状況を確認しながらウォームアップを重ねます。
4ラップ目には自己ベストとなる1分37秒603をマークしたものの、この時点での順位は11番手。その後もライバル勢が続々とタイムを更新していくなか、最終的には14位で予選を終えています。
天候が不確実な決勝レースへ
日曜日の決勝レースは天候の急変が予想され、スタートから1時間ほどで雨が降り出す予報も出ています。
影山監督は「土砂降りでスタートしてくれた方がむしろありがたい」と語ります。この言葉の背景には、「エンジンパワーの差が、雨だと埋まる」という監督自身の読みがあります。
一方で96号車は、今シーズンから採用したブリヂストンのウェットタイヤをテストも含めて一度も走らせたことがありません。
もし雨のレースになれば、ぶっつけ本番のウェットタイヤでどこまで走れるかが鍵を握りそうです。14番グリッドから上位進出を目指す一戦が、明日幕を開けます。










Masahiko Kageyama 影山正彦 Team Director