地元岡山への想いが結実した参戦体制<br>Ferrari 2台で臨む再起の1戦

GT WCA JAPAN CUP 2026 Rd.5-6 OKAYAMA Preview地元岡山への想いが結実した参戦体制
Ferrari 2台で臨む再起の1戦

by Koichi Yamaguchi/ August 28,2026

8月29日・30日、岡山国際サーキットでGT World Challenge Asia(GT WCA)JAPAN CUP 2026第5-6戦が開催される。岡山を拠点とするK-tunes Racingにとって、ホームレースとなる1戦だ。2024年シーズンの岡山大会では山脇大輔選手(ジェントルマン)と高木真一選手(プロフェッショナル)のコンビがFerrari 296 GT3で優勝、昨シーズンも同コンビが3位表彰台を獲得している。地元の後押しを受けて結果を残してきたこれまでの実績を踏まえると、今大会のFerrari 296 GT3の走りにも自然と期待が高まる。

96号車 Ferrari 296 GT3 EVO──2大会連続の代替マシンによる参戦

今シーズンのK-tunes Racingは、96号車Chevrolet Corvette Z06 GT3.Rと97号車Ferrari 296 GT3の2台体制で臨む計画だった。

しかし96号車は開幕戦SUGO大会の公式有料テストでエンジンブローに見舞われ、修復が間に合わないまま、今シーズンまだ一度もレースを走れていない。

前戦富士大会でも急遽LEXUS RCF GT3での参戦を強いられ、今大会もエンジントラブルの解消には至らなかった。それでも「地元岡山のファンには何としても2台体制の走りを届けたい」というチームの強い想いから、Ferrari 296 GT3 EVOをスポット参戦させることが決まった。

ステアリングを握るのは、もともと今大会の96号車を担当する予定だったプロフェッショナルドライバー福住仁嶺選手とジェントルマンドライバー末長一範選手のコンビだ。

今回のFerrari 296 GT3 EVOという車両そのものに乗るのは、2人にとって今大会が初めてだが、K-tunes Racingとしては2024年の参戦開始以来3シーズン目となるFerrari 296 GT3ベースの車両でもある。

エンジニアリング面では、一瀬俊浩チーフエンジニア、辻凱杜パフォーマンスエンジニア、そして社員の難波亮太データエンジニアという、シーズンを通してSUPER GTの96号車を支える体制がそのままスライド。公式練習での限られた時間でどこまでセットアップを仕上げられるかが焦点だ。

福住選手は5月のスーパーフォーミュラ第5戦・鈴鹿で5年ぶりとなる勝利を飾った。7月にはHaas F1 TeamのTesting of Previous Carsに参加してF1マシンのステアリングを握るなど、今まさに勢いに乗る日本を代表するトップドライバーだ。

そんな福住選手が、世界各地のGT3カテゴリーで実績を積むFerrari 296 GT3 EVOをどう走らせるのかも注目ポイントだ。

末長選手はOKAYAMA CHALLENGE CUPでキャリアをスタートさせた生粋の地元ドライバー。このコースを知り尽くした強みを、今大会に託されるこの1台にどう落とし込むかが見どころだ。

97号車 Ferrari 296 GT3──ホームコースで再び表彰台を

97号車は、我らが高木真一選手と、昨シーズンのGT4 AM(アマチュア)クラスチャンピオンを経てGT3にステップアップしたベティ・チェン選手のコンビが引き続きコンビを組む。

開幕戦SUGO大会や続く富士大会ではアクシデントやセットアップのミスマッチに苦しんだが、レースを重ねるごとに着実にポイントを積み重ね、状態を上げてきている。

実はベティ選手にとって岡山国際サーキットは、かつてフォーミュラカーのドライビングを学んだ思い出の地。7、8年ぶりに戻ってGT3マシンを走らせることを本人も楽しみにしている。

高木選手にとっては優勝と表彰台の記憶が刻まれたホームコースへの帰還でもあり、ベテランと成長著しいルーキーのコンビが、地元ファンの声援を受けてどこまで上位に食い込めるか、その走りを見守りたい。

チームランキングは14チーム中10位と苦しい戦いが続くなか、シーズンは折り返しを迎える。2024年に高木真一選手・山脇大輔選手のコンビがシリーズチャンピオンに輝いたK-tunes Racingにとって、今大会は流れを変えたい一戦だ。

サーキットに駆けつける地元ファンの熱い声援を力に変え、Ferrari 2台でどこまで上位に迫れるか注目したい。

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