阿蘇の山岳コースで迎える3時間の長丁場<br>かつて表彰台に立った舞台でシングルフィニッシュを目指す

SUPER GT 2026 Rd.7 AUTOPOLIS Preview阿蘇の山岳コースで迎える3時間の長丁場
かつて表彰台に立った舞台でシングルフィニッシュを目指す

by Koichi Yamaguchi/ October 13,2026

SUPER GT 2026年シーズン第7戦「AUTOPOLIS GT 3Hours RACE」が、10月17日(土)・18日(日)、大分県のオートポリスインターナショナルレーシングコースで開催される。通常の300kmではなく、3時間の長丁場で争われる一戦だ。第3戦セパン大会の延期により、実際に開催されるレースとしては今シーズン6戦目となる。K-tunes Racingは、過去に3度表彰台に立った経験のあるこのサーキットで上位進出を目指す。

全戦完走で重ねた30ポイント

今シーズンは、開幕戦岡山大会でトラブルを抱えながらも7位、第2戦富士大会の3時間レースで10位。第4戦富士大会は15位で、かろうじてポイント圏内に入り4ポイントを獲得した。

第5戦鈴鹿大会はアクシデントで26位、第6戦SUGO大会はタイヤと路面状況がかみ合わず24位に終わったが、いずれもトップから1周差以内で完走し、それぞれ完走ポイント3を得ている。

一度のリタイアもなく走り切りながら、累計は30ポイントにとどまり、チームランキングは第1戦岡山大会終了後の7位から18位まで後退した。ブリヂストンタイヤへの回帰で上位進出を見込んでいただけに、想定外の結果だ。今大会でシングルフィニッシュ(9位以内)を果たしたいというのが、チームの率直な思いだ。

優勝から3位までを経験したオートポリス

オートポリスは、K-tunes Racingがこれまで好成績を残してきたサーキットだ。SUPER GT参戦初年度の2018年に予選10位から優勝を飾り、2021年に2位、2024年には予選4位から3位に入り表彰台に上っている。

中高速コーナー主体のレイアウトも、RCF GT3の特性に合っている。2018年のように、予選で上位に並べなくても決勝で順位を上げてきたコースでもある。

タイヤに厳しい山岳コース

一方、3時間の決勝で最大の焦点となるのはタイヤだ。阿蘇の山あい、標高819mに位置するこのコースは、上り最大7.2%、下り最大10%の勾配を持ち、高低差はSUGOに次ぐ52m。コーナーが途切れなく続くうえに路面も粗く、タイヤへの負担が大きい。タイヤかすが表面に付着するピックアップも起きやすい。秋の阿蘇は天候が崩れやすく、気温が下がるとタイヤの内圧管理も難しくなる。

また、普段のレース開催が少ないため、週末はグリップの低い路面から走り始めることになる。タイヤをどこまで持たせ、どこでピットに入るか。3時間の長丁場では、その判断が結果を左右する。

レースの流れも読みにくい。オーバーテイクポイントのひとつである第2ヘアピンは、上りから下りへ転じる地形のため進入で先が見えず、接戦時の接触が起きやすい。セーフティカーの導入頻度も高く、3時間のうちに展開が大きく動く可能性がある。

秋の阿蘇の気温とエンジンパフォーマンス

気温の低下は、エンジンにとっては好材料となりうる。今シーズンは真夏の富士大会や鈴鹿大会で、暑さによるとみられるパワー不足に悩まされただけに、その影響が和らぐことが期待される。

とはいえ、空気の薄い高地が、自然吸気エンジンを搭載するRCF GT3にとって厳しい条件であることに変わりはなく、緩やかな上りが続くコース後半では、パワー面での苦戦も予想される。

パワー面の課題を抱える一方で、車重の面では有利な条件で臨める。上位勢には90kgを超えるサクセスウェイト※を積む車両もあるなか、K-tunes RCF GT3は32kgにとどまる。

今シーズン残るのは、本大会と延期された第3戦を併催するもてぎ大会のみ。かつて表彰台に立った相性のいいオートポリスで一つでも上の順位を獲得し、最終戦へとつなげたい。

※サクセスウェイト:レース結果によって獲得した通算ポイントに応じてウェイトを搭載することで、各マシンの性能が均衡するよう調整し、シーズンを通じてイコールコンディションに近い状況で戦うことを実現する制度。

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