スピードをストリートアートに昇華する相澤陽介が再解釈するK-tunes Racingの「SPEED ART」
2シーズン目を迎えた「SPEED ART」 K-tunes Racingが掲…
いよいよSUPER GT 2026年シーズンも折り返しとなる第5戦、真夏の鈴鹿大会が8月22日(土)・23日(日)、三重県の鈴鹿サーキットで開催される。開幕戦の岡山大会ではトラブルに見舞われながらも、新田守男選手、高木真一選手のベテランコンビとチームスタッフの粘りで7位完走を果たした。続く第2戦は富士スピードウェイで争われた3時間レースを10位で完走。延期となった第3戦セパン大会を挟み、第4戦富士大会ではかろうじて15位でポイント圏内に滑り込み、貴重な4ポイントを獲得した。開幕からの累計は24ポイント、チームランキングは11位につけている。
1周5.807kmの鈴鹿サーキットは、S字コーナーや130Rなど数多くの名物コーナーを擁するテクニカルなレイアウトで知られる。中高速コーナーを中心に構成された同コースは、RCF GT3が高いパフォーマンスを発揮しやすい舞台だ。


事実、このサーキットでのK-tunes Racingの戦績は堅調だ。2018年、2019年と2年連続で優勝を飾ったほか、2023年は予選2位から高木選手がファステストラップを刻んで8位入賞。2024年も第3戦・第5戦のいずれも9位でチェッカーを受けるなど、コンスタントに結果を残してきた。
来シーズンからGT300クラスはダンロップタイヤのワンメイク化が決まっており、ブリヂストンタイヤで鈴鹿を走るのは今大会が最後となる。思えば、K-tunes Racingが成し遂げた鈴鹿での2連覇も、同じブリヂストンタイヤを履いての快挙だった。


コンパウンドこそ当時とは異なるものの、今シーズンから同ブランドへ回帰したK-tunes Racingにとって、ブリヂストンで迎えるこの最後の鈴鹿は、特別な意味を持つ一戦と言えるだろう。
開幕戦から戦い続けてきたブリヂストンタイヤは、決勝のロングランを重ねるたびに信頼を増してきた。路面温度が43℃まで上昇した第2戦富士大会、そして猛暑のなかで迎えた第4戦富士大会と、いずれも安定したパフォーマンスを発揮し、チームはいまタイヤそのものへの信頼を前提にセットアップを詰められる段階にある。


中でも第4戦では、高い路面温度を見据えてハードめのタイヤを選択し、そこで得たセットアップの方向性に手応えをつかんだ。同じく真夏のレースとなる鈴鹿でも、気温条件を踏まえればハードめのタイヤを選択する可能性が高く、富士で掴んだこの知見をそのまま生かすことができそうだ。
一方で、不安要素もある。K-tunes RCF GT3が搭載する5400cc V型8気筒自然吸気エンジンは、気温上昇に伴うと思われるパフォーマンスの落ち込みという課題を抱えてきた。第4戦富士大会では、ホームストレートのトップスピードがトップ勢に対して7km/hも低いという現実に直面した。真夏の炎天下で争われる鈴鹿大会でも、同様の懸念が付きまとう。


セットアップやタイヤのパフォーマンスといったクルマ側の好材料に加え、ドライバーの経験値の高さも心強い。新田選手は現役GT300ドライバーの中で鈴鹿における最多勝利数(4勝)、最多ポールポジション獲得数(3回)を誇る、いわば“鈴鹿のスペシャリスト”だ。


相棒の高木選手とともに、コースを知り尽くした2人の存在は、鈴鹿大会における大きな武器となる。両ドライバーとも、ベテランならではの安定した走りでシングルフィニッシュ(9位以内)を確実に狙いつつ、その先にある表彰台をも見据える。
エンジンパフォーマンスという課題を残しながらも、鈴鹿を知り尽くしたベテランコンビと高い信頼性を誇るブリヂストンタイヤ、そして手応えを掴んだセットアップという好材料を揃えたK-tunes Racingは、シーズン折り返しの一戦で上位進出を目指す。
