得意のコースで迎えるシーズン後半戦ベテランの経験と有利なサクセスウェイトで上位へ
開幕から4戦、積み上げた27ポイント 開幕から4戦を終え…
9月12日(土)・13日(日)、三重県の鈴鹿サーキットでGT World Challenge Asia(GTWCA)JAPAN CUP 2026第7-8戦と、2026 Intercontinental GT Challenge(IGTC)第4戦「第50回 SUZUKA 1000km」が開催される。全8戦で争われるJAPAN CUPにとってはシーズン最終ラウンドだ。前戦岡山大会でポール・トゥ・ウィンを飾った勢いそのままに、K-tunes RacingはJAPAN CUPと鈴鹿1000kmnoという2つのレースに挑む。
開幕戦SUGO大会のテスト走行でエンジントラブルに見舞われ、そのまま出走できずに終わった96号車Chevrolet Corvette Z06 GT3.R。

原因の究明と修理には時間を要し、富士大会ではLEXUS RCF GT3、岡山大会ではFerrari 296 GT3 EVOと、2大会続けて代替車両での参戦を強いられてきた。
チームは、同車を手掛けるGM(ゼネラルモーターズ)の本国スタッフのバックアップを受けながら復旧作業を進め、シーズン最終戦となる鈴鹿大会で、ようやくChevrolet Corvette Z06 GT3.Rでのエントリーにこぎ着けた。

ステアリングを握るのは末長一範選手(アマチュアドライバー)と阪口晴南選手(プロフェッショナルドライバー)のコンビだ。
ちなみに96号車は今シーズン、プロフェッショナルドライバーについて開幕戦SUGO大会と最終戦鈴鹿大会を阪口選手、富士大会と岡山大会を福住仁嶺選手が担当するローテーションを組んでいる。

阪口選手は、開幕戦SUGO大会の公式テストでChevrolet Corvette Z06 GT3.Rに触れたのみで、シーズン最終戦を迎えることとなった。
とはいえ、日本を代表するトップドライバーの一人である阪口選手だけに、限られた時間の中でもChevrolet Corvette Z06 GT3.Rのパフォーマンスを最大限に引き出す走りが期待できるだろう。

末長選手も同車を走らせた距離はごくわずかだが、前戦岡山大会ではドライブ経験のないFerrari 296 GT3 EVOでプロフェッショナルドライバーと遜色ない走りを見せ、福住選手とのコンビで地元岡山に待望のポール・トゥ・ウィンをもたらしただけに、その適応力には期待がかかる。
チームにとっても、Chevrolet Corvette Z06 GT3.Rを鈴鹿サーキットで走らせるのは今回が初めてとなる。

もっとも、エンジンをドライバーの背後に搭載するミッドシップレイアウトを採用し、Ferrari 296 GT3に近いキャラクターを持つとされるChevrolet Corvette Z06 GT3.Rは、昨年の鈴鹿1000kmで同型車を駆る海外チームが3位に入るなど、鈴鹿での高いパフォーマンスも証明済みだ。
限られた時間でセットアップを仕上げることが求められるが、辻凱杜チーフエンジニア、一瀬俊浩パフォーマンスエンジニア、難波亮太データエンジニアというSUPER GTと同じ顔ぶれが揃うだけに(SUPER GTでは一瀬チーフエンジニア、辻パフォーマンスエンジニア)、必ずやドライバーの求めるクルマに仕上げてくれることだろう。

前戦岡山大会ではアクシデントに見舞われながらも、第5戦で総合7位(PRO-AMクラス6位)、第6戦で総合9位(同7位)とポイントを積み上げてきた97号車のベティ・チェン選手(アマチュアドライバー)と高木真一選手(プロフェッショナルドライバー)だが、残念ながら今大会は急遽欠場することとなった。

ベティ選手が参戦していたChina GTにおいて、チームメイトが他車との接触アクシデントに見舞われ負傷。ベティ選手は現在も現地で、治療を受けるチームメイトに寄り添いサポートを続けている。
K-tunes Racingとしては、負傷したドライバーの一日も早い回復を願いつつ、ベティ選手の意思を尊重し、今大会の97号車欠場を決定した。
同じ鈴鹿サーキットで、同じ週末に争われるのが、IGTC第4戦「第50回SUZUKA 1000km」だ。


K-tunes Racingは、昨シーズンのGTWCA JAPAN CUPで使用してきたLEXUS RCF GT3を、96号車としてエントリーする。
参戦は昨年に続き2年目。昨年はFerrari 296 GT3で、PRO-AM混合のブロンズクラスに参戦し、決勝終盤のオイル漏れといったトラブルを乗り越えながら日本チーム2位の表彰台を獲得した。今季はマシンもクラスも変更しての参戦となる。

ステアリングを握るのは、阪口晴南選手、スバルのファクトリードライバーとしてSUPER GT GT300クラスで活躍する山内英輝選手、そしてHOPPY team TSUCHIYAから同クラスに参戦する松井孝允選手の3人。
海外の有力チームも多く参戦し、アグレッシブな戦いが予想されるIGTC 鈴鹿1000kmだけに、レース経験豊富な3人のプロフェッショナルドライバーという布陣で、ポルシェやメルセデスAMG、フェラーリ、コルベットといったライバル勢と戦い総合優勝を目指す。


GTWCA JAPAN CUPでは、前戦岡山で96号車が優勝し、チームランキングを14チーム中6位まで押し上げたK-tunes Racing。迎えるシーズン最終戦の鈴鹿では、どこまでチームランキングを引き上げられるかが焦点となる。
一方のIGTC鈴鹿1000kmでは、プロドライバーのみの体制で総合優勝という新たな目標に挑む。

97号車Ferrari 296 GT3が欠場するなか、待望の実戦デビューを果たす96号車Chevrolet Corvette Z06 GT3.Rと、IGTC鈴鹿1000kmで海外勢との長丁場のレースに臨む96号車LEXUS RCF GT3。秋の鈴鹿サーキットで繰り広げられる2台の熱い戦いに注目していただきたい。