末長選手が第3戦を制し、雨の第4戦も表彰台へ阪口選手は不運のギアシフトトラブルに見舞われる
ジェントルマンクラス 土曜日――赤旗の予選から一転、終…
SUPER GT 2026第6戦が、9月19日(土)・20日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催される。第3戦セパン大会が延期となったため、実際に開催されたレースはここまで4戦。今大会が実質5戦目となり、全8戦のシーズンはちょうど折り返しポイントを迎えることになる。
開幕から4戦を終え、K-tunes Racingのシリーズポイントは27、GT300クラスのチームランキングは14位につけている。
開幕戦岡山大会ではトラブルに見舞われながらも新田守男選手・高木真一選手のベテランコンビが7位入賞。続く第2戦富士大会は3時間耐久レースを10位で走り切った。


第4戦富士大会ではかろうじて15位のポイント圏内に滑り込み、4ポイントを獲得。そして第5戦鈴鹿大会は、序盤の接触アクシデントとスローパンクチャーで一時最下位まで後退したが、両ドライバーの粘りの走りにより26位でフィニッシュ。トップから1ラップ以内で完走という条件を満たし、3ポイントを手にした。


そうした戦いの中で迎える第6戦の舞台、SUGOは、RCF GT3にとって相性の良いサーキットのひとつだ。中高速コーナーが連続するレイアウトは同車の持ち味を発揮しやすく、2023年にはポールポジションを獲得し、決勝でも8位入賞を果たしている。
2022年もレギュレーション違反により予選タイムこそ抹消となったものの、ラップタイムはポールポジションに相当する速さだった。これらの実績が示すとおり、SUGOでのポテンシャルは証明済みだ。


SUGOで結果を出す鍵は、何より予選にある。SUGOは、SUPER GTが開催される国内サーキットの中でもオーバーテイクが難しく、予選順位がそのまま決勝の展開を左右しやすいからだ。
その理由は、レイアウトにある。全体的にコース幅が狭く、オーバーテイクを仕掛けるスペースそのものが限られている。

加えて、長いストレートや、鋭いブレーキングポイントも少なく、加速やブレーキング勝負に持ち込みにくい。最大73メートルに及ぶ高低差を伴う起伏の激しさも、ドライビングの難度を高めている。
こうした特性に加え、東北の山あいという立地ゆえの天候の変わりやすさが重なり、SUGOはレース関係者の間で「魔物が棲む」と言われている。予選で好位置につけていたチームが、思わぬアクシデントやペナルティで一気に後退するなど、波乱含みの展開が起きやすいのだ。

前戦鈴鹿大会で接触アクシデントに見舞われたK-tunes Racingにとっても、慎重なレース運びが求められる一戦となる。
そんな舞台において、追い風のひとつとなるのが、サクセスウェイト(※)の軽さである。第2戦の18kgから第4戦は30kg、前戦鈴鹿では32kgと、ポイントを重ねるにつれて着実に増加してきたが、現状で上位チームには最大98kgものウェイトが課されており、ランキング13位のクルマでさえ40kgを背負う。

ちなみに、GT300クラスでは、サクセスウェイトが50kgを超えると給油流量を絞る「サクセス給油リストリクター」が適用され、給油時間そのものが延長される。好成績を重ねるほど車重とピット作業時間の両面でハンディが増していくこの制度のなかで、K-tunes Racingの上位チームより有利なサクセスウェイトは、アドバンテージとなる。
9月半ばの東北は、季節も仲秋に差し掛かり、真夏の富士大会や鈴鹿大会ほど気温や路面温度が上がることはないだろう。夏場のレースでRCF GT3の自然吸気エンジンが直面してきたパフォーマンス低下も、緩和されそうだ。

ただし、これでターボエンジン勢とのパフォーマンスの差が縮まるわけではなく、特に最終コーナーからの上り勾配にかけての区間では引き続き苦戦が予想される。
“魔物が棲む”と言われる難コースにおいて頼りになるのが、新田守男選手・高木真一選手という2人のベテランドライバーである。とりわけ高木選手は、参戦中のGT300ドライバーの中でSUGO最多となる3勝を挙げており、コースを知り尽くした走りはチームにとって大きな強みとなる。


シーズンは残り4戦。かつてポールポジションを獲得したSUGOで、有利なサクセスウェイトとベテランコンビの経験をどれだけ結果に結びつけられるか。シーズン後半に向けて重要な一戦となる。

※サクセスウェイト:レース結果によって獲得した通算ポイントに応じてウェイトを搭載することで、各マシンの性能が均衡するよう調整し、シーズンを通じてイコールコンディションに近い状況で戦うことを実現する制度。