地元岡山の開幕戦、試練に屈せず7位完走波乱の一戦が映し出したK-tunes Racingの可能性
予選──路面温度が急上昇する中、9番グリッド獲得 4月11…
5月3日(土)・4日(月・祝)、静岡県の富士スピードウェイで「2026 AUTOBACS SUPER GT 第2戦 FUJI GT 3 Hours RACE GW SPECIAL」が開催される。前戦でトラブルを抱えながらも7位に入ったK-tunes Racingが、今シーズン初の3時間レースで表彰台を狙う。
今大会は今シーズン初の3時間耐久決戦だ。多くのラウンドが300kmレースであるのに対し、距離にして約500kmに及ぶ長丁場となる。2回のピットインが義務付けられるこの一戦では、ドライバーの走行順とスティント配分、タイヤ選択、ピット作業の精度、そして予期せぬ展開への対応力まで、チームとしての総合力が問われる舞台だ。



第1戦岡山大会は波乱の幕開けとなった。スタート直後に発生した激しい異音と、ピット作業で生じたミスにより順位が大きく後退しながらも、新田守男選手、高木真一選手の粘り強い走りで7位完走を果たし、シーズン初ポイントを刻んだ。
レース後の点検で異音の原因は判明し、すでに対策を完了している。ピット作業についても山地隼人チーフメカニックを中心に、より確実な作業ができるよう改善してきた。



今大会はBOP(※)による車両重量が第1戦の1315kgから1330kgへと増加する。また、3月に富士スピードウェイで行われた公式テストとはクルマの仕様も若干異なるため、今シーズンより履いているブリヂストンタイヤのデータも限られる。さらに、富士スピードウェイは天候が変わりやすいサーキットとしても知られる。実際、5月3日の予選、4日の決勝ともに晴れ予報から曇り/雨予報へと変わりつつあり、天候の読みにくさもタイヤ選択やレース戦略に影響してくる。
そもそも富士スピードウェイはRCF GT3にとって得意とは言えないサーキットだ。ホームストレートのコントロールラインからコカ・コーラコーナーまでのセクター1、100Rや300Rなど中高速コーナー中心のセクター2では強みを発揮できる反面、低速コーナーが連なるセクター3では苦戦を強いられる。自然吸気エンジンゆえコーナーの立ち上がり加速でターボ勢に対して不利だからだ。



こうした不安要素はあるものの、明るい材料が揃っているのも確かだ。第1戦岡山ではブリヂストンタイヤがロングランで高いポテンシャルを発揮し、3時間という長丁場への確かな手応えとなった。一瀬チーフエンジニア、辻パフォーマンスエンジニアによる新体制のもと、K-tunes RCF GT3のポテンシャルを最大限引き出すべくセットアップも煮詰められている。
そして、K-tunes Racingにとって何より力強い存在が、新田選手と高木選手のベテランコンビだ。豊富な経験と冷静な判断力は、不確定要素が多い長丁場のレースにおいて何ものにも代えがたい武器となる。特に富士大会でのGT300クラスにおける高木選手の実績は際立っており、同クラス参加ドライバー中で最多となる9勝、ポールポジションでも最多の6回を誇る。



エンジニア、メカニック、そしてドライバー──チーム一丸で挑む富士3時間レースで、今シーズン初の表彰台を目指す。
(※)「BOP(バランス・オブ・パフォーマンス)」は日本語で「性能調整」を意味し、異なる性能のマシンが競合するレースにおいて、各車両の性能差を埋め、より接戦で面白いレースを促すために導入されているシステム。